初代グループ長・門司晃(現佐賀大・教授)から2011年に加藤隆弘(当教室・講師/前九大レドックスナビ・特任准教授)に引き継がれた分子細胞研究室では、設立以来、脳内免疫細胞ミクログリアに着目した精神疾患研究を推進している。
2012年には研究室内に「気分障害ひきこもり外来」を立ち上げ、特に若年層のうつ病や社会的ひきこもりの生物心理社会モデルに基づく病態理解とその治療法開発にも力を入れている。当初のマウス培養細胞およびモデル動物を用いた基礎研究に加えて、2013年にはヒト血液由来誘導ミクログリア様(iMG)細胞の作製技術を独自開発し(2018年米国特許取得済)、動物とヒトによる双方向性研究を多職種のラボメンバーの元で推進している。患者のミクログリアのダイナミックな評価をin vitro環境下にiMG細胞で再現することで、多彩な臨床像(妄想・抑うつ・不安・ひきこもり傾向・無意識的反応など)に相関するミクログリア活動性を評価できるようになり、ミクログリアの臨床的意義を深めることが可能となり、バイオマーカー開発やミクログリアをターゲットとする創薬研究も産学官連携の元で推進している。ラボでの成果は、Lancet, World Psychiatry, Am J Psychiatryといった権威ある国際学術誌に掲載されるとともに、研究室での活動がLancet Psychiatry(2018年1月号)に紹介された。
臨床と基礎との橋渡しに興味ある臨床家や研究者の卵を随時募集している(若手精神科医にかぎらず基礎科学・心理学専攻の若手も歓迎)。
初代グループ長・門司晃(現佐賀大・教授)から2011年に加藤隆弘(当教室・講師/前九大レドックスナビ・特任准教授)に引き継がれた分子細胞研究室では、設立以来、脳内免疫細胞ミクログリアに着目した精神疾患研究を推進している。
2012年には研究室内に「気分障害ひきこもり外来」を立ち上げ、特に若年層のうつ病や社会的ひきこもりの生物心理社会モデルに基づく病態理解とその治療法開発にも力を入れている。当初のマウス培養細胞およびモデル動物を用いた基礎研究に加えて、2013年にはヒト血液由来誘導ミクログリア様(iMG)細胞の作製技術を独自開発し(2018年米国特許取得済)、動物とヒトによる双方向性研究を多職種のラボメンバーの元で推進している。患者のミクログリアのダイナミックな評価をin vitro環境下にiMG細胞で再現することで、多彩な臨床像(妄想・抑うつ・不安・ひきこもり傾向・無意識的反応など)に相関するミクログリア活動性を評価できるようになり、ミクログリアの臨床的意義を深めることが可能となり、バイオマーカー開発やミクログリアをターゲットとする創薬研究も産学官連携の元で推進している。ラボでの成果は、Lancet, World Psychiatry, Am J Psychiatryといった権威ある国際学術誌に掲載されるとともに、研究室での活動がLancet Psychiatry(2018年1月号)に紹介された。
臨床と基礎との橋渡しに興味ある臨床家や研究者の卵を随時募集している(若手精神科医にかぎらず基礎科学・心理学専攻の若手も歓迎)。